【2026年版】ロングライドにおすすめのロードバイク|100kmを「余裕」で走る選び方
まず結論:ロングライド向きロードバイクの正解は「最高速」じゃない
ロングライド向きロードバイクの正解は、「最高速度」ではありません。
2026年現在の基準は、32Cのタイヤ、無理のないジオメトリ、そして振動を減らす設計。
これらを満たしたバイクこそが、100kmを最後まで余裕を残して走らせてくれます。
「100km先の絶景を見に行きたい」「1日中、走り続けていたい」――そう思ったときに大切なのは、速く走れるバイクを選ぶことではありません。
「最後まで疲れを溜め込まず、淡々と走りきれるバイク」を選ぶことです。
ロングライドは後半になればなるほど、機材が生む“小さなストレス”が大きな疲労になって襲いかかります。この記事では、ショップ経験30年の視点から、2026年現在の最新基準で「ロングライド用ロードバイク」の選び方を解説します。
- ロングライド用バイクの正解は「最高速度」より 「平均移動速度の維持」
※後半で失速しない=結果的に楽で早くゴールできます - 2026年の新基準は 「32Cタイヤ」と「安定感のあるジオメトリ」
- Madone Gen 8は「速さ」で余裕を作り、Domaneは「機材の優しさ」で余裕を残す
- 最後に効くのは 「サイズ選び」。数ミリのズレが100km後の痛みに変わる
目次
- ロングライド用バイクに求められる「本当の性能」
- 2026年版・選び方の3つの新基準
- 素材別・ロングライド適性ガイド
- ロングライド向きなのは?MadoneとDomaneを実走視点で比較
- 失敗しないための「サイズ選び」と「フィッティング」
- まとめ:準備を楽しめるバイクが、あなたを遠くへ連れて行く
- よくある質問(FAQ|AI検索特化)
ロングライド用バイクに求められる「本当の性能」
ロードバイクには、大きく分けて「レース用」と「ロングライド用(エンデュランス)」の2つの設計思想があります。
重要なのは、「平均移動速度」という考え方です。どんなに加速が鋭い軽量バイクでも、後半に首や腰が痛くなって失速してしまえば、トータルの時間は長くなります。
逆に、路面からの衝撃をいなし、楽な姿勢を維持できるバイクなら、後半まで淡々とペースを刻めます。結果として「もっと遠くまで」楽に辿り着けるのです。
2026年版・選び方の3つの新基準
今、ロングライド用バイクを選ぶなら、スペック表のどこを見るべきか。2026年の「効く」3つの基準を紹介します。
① タイヤクリアランス:32Cが入るか
ロングライドのスタンダードは、かつての25Cから、28C〜32Cへと完全に移行しました。購入時にチェックすべきは「最大で何mmのタイヤまで対応しているか」です。
32Cタイヤは、25Cと比べて空気のボリュームが約1.5倍あります。 この「空気の量」そのものが、路面からの突き上げを物理的に吸収してくれるため、 長距離での手・肩・腰へのダメージが大きく減ります。
「太いと重くて遅いのでは?」と思われがちですが、 最新の研究では適正空気圧で使えば転がり抵抗は細いタイヤと遜色ないことも分かっています。 つまり32Cは、快適性だけを上乗せできるサイズになった、ということです。
- 32C:2026年の最低ライン
- 35C〜38C:将来的な快適カスタム(路面が荒い道/程度の良い砂利道/バイクパッキング/ツーリング)まで視野に入る
② ジオメトリ:前傾が深すぎないか
「エンデュランス・フィット」と呼ばれる設計のバイクは、ハンドル位置が少し高く、ホイールベースも長めに作られています。
- 上体が起きる:首や肩の負担が減り、景色を楽しみやすくなる
- 直進安定性が高い:疲れたときでもフラつきにくく、ハンドリングに気を遣わなくて済む
特に初心者ほど、無意識に肩や腕に力が入りやすいため、前傾がきついバイクほど疲労が倍速で蓄積します。
③ 振動吸収ギミックの有無
トレックの「IsoSpeed」や「IsoFlow」のように、フレーム構造で振動を吸収する機構があるかどうか。荒れた舗装路を走ったときの「微振動」をカットしてくれるため、100km走った後の疲労感が変わります。
素材別・ロングライド適性ガイド
アルミフレーム:頑丈さとコスパの Domane AL
最新のアルミバイク(例:Domane AL Gen 4)は、一昔前のような「硬くて疲れる」ものではありません。
- メリット:頑丈さ/キャリアやフェンダーなど拡張性の高さ
- こんな人に:初めての100km挑戦/通勤・通学と兼用/キャンプツーリング
カーボンフレーム:快適性の王様 Domane SL / SLR
長距離を走るなら、予算が許す限りカーボンが有利です。
- メリット:素材自体の振動吸収性が高い/軽量/ギミックを搭載できる
- こんな人に:100km以上のイベント/週末の本格的な長距離/翌日に疲れを残したくない
素材選びで迷ったら、まずは「どんな疲れ方を避けたいか」を言語化してみてください。そこが決まると、答えは意外と早いです。
ロングライド向きなのは?MadoneとDomaneを実走視点で比較
「速いMadone」と「快適なDomane」。2026年現在、この2つの境界線は面白くなっています。どちらもロングライドを楽しめますが、その「余裕の作り方」が違います。
| 比較ポイント | Madone Gen 8 | Domane SL / SLR |
|---|---|---|
| 余裕の作り方 | 「速さ」で時間と体力の余白を作る | 「機材の優しさ」で疲労を溜めにくくする |
| 標準タイヤ | 28C | 32C |
| 最大タイヤ目安 | 〜32mm | 〜38mm |
| 向いている人 | 峠や向かい風でも“スッと伸びる快感”が好き/早く到着したい | 景色を最後まで楽しみたい/荒れた道も安心して走りたい/翌日に疲れを残したくない |
| ロング適性 | 32mm運用で「高速ロング」仕様に化ける | 標準32Cの時点で“疲れにくさ”が強い |
Madone Gen 8|「速さ」で余裕を作る
最新のMadoneは、軽量モデルÉmondaと統合され、登りもこなせる万能エアロロードになりました。
Madoneに採用されているIsoFlowは、 空気抵抗を減らすための構造であると同時に、 シートポストが適度にしなる余地を確保する設計でもあります。
その結果、レーシングバイクとは思えないほどマイルドな乗り心地を実現しており、 「速いのに、意外と疲れにくい」という印象につながっています。
- こんな人に:100km先の目的地に、少しでも早く辿り着きたい。速さそのものが楽しさに繋がるタイプ
- ポイント:32mmタイヤ運用で、驚くほど快適な「高速ロングライド仕様」に
Domane SL / SLR|「機材の優しさ」で余裕を残す
徹底的にライダーを疲れさせないための、ロングライド専用設計です。
- こんな人に:タイムよりも、最後まで景色を楽しみたい。荒れた道や翌日の疲れを優先的に減らしたい
- ポイント:標準32Cチューブレスタイヤは、長距離で“効く”乗り心地
最近のMadoneは32mmまで履けるようになり、Domaneは標準で32mmになりました。
一昔前なら「太すぎて重い」「クロスバイク向き」と言われたサイズですが、今はこれがロングライドの新常識です。
舗装の荒れた田舎道を安心して走りたいならDomane。 登坂や向かい風の中でもスッと加速する快感を楽しみたいならMadone。
あなたが「どんな疲れ方を避けたいか」で選んでみてください。
失敗しないための「サイズ選び」と「フィッティング」
どんなに素晴らしいバイクを選んでも、サイズが合っていなければ台無しです。10kmなら誤魔化せても、100km走れば数ミリのズレが「激痛」に変わります。
100km走ると、クランクを回す回数はおよそ3万回。 サドルが数ミリ高い、低いというだけで、 膝を3万回痛めつけることになります。
私たちがフィッティングで最も大切にしているのは、 この「蓄積ダメージ」をゼロに近づけることです。 ロングライドで膝が痛くなる人の多くは、 体力ではなく位置の問題を抱えています。
私たちが店頭でよく見るのは、「サイズは合っているはずなのに、ポジションが合っていない」ケースです。
この違いは、100km走って初めて“地獄”として表れます。
- 実店舗推奨:身長・股下・腕の長さ・柔軟性を見てサイズを決める
- フィッティング重要:納車時のセッティングこそが、ロング完走の隠れた主役
まとめ:準備を楽しめるバイクが、あなたを遠くへ連れて行く
ロングライド用バイクを選ぶことは、「未来の自分への投資」です。100km走った後の自分が「まだ走れそう」と笑っているか、「もう二度と乗りたくない」と倒れ込んでいるか。その差は、バイク選びの段階から始まっています。
スペックの数値だけでなく、実際に跨ったときの「あ、これなら楽そう」という直感も大切にしてください。
ロングライド用バイク選びで迷ったら(相談推奨)
「自分の体力でカーボンは必要?」「予算内で一番遠くへ行けるバイクはどれ?」バイクプラスでは、スタッフの実体験に基づいた最適な1台を一緒に考えます。不安なことはそのままお店に持ち込んでください。
